板谷峠で活躍した車両です.
種車:C61-20
主な加工
・運転台位置の変更
・炭庫の新設
・水タンクの設置
・デフレクターの撤去
・ボイラー配管の変更
プロポーション改善
ボイラーを1ブロック切り詰め,運転台を前方に移動させます.
さらにデフレクターもこのタイミングで撤去します.
タンク機化するため,炭庫も設置します.
当初は写真のようにプラ板の組み合わせでフルスクラッチしていましたが,左右の平行バランスを取るのが難しかったほか,動力ユニットとの干渉が起きてしまい上手く行かなくなりました.
自分が大学の関係で3DCADが使えるので,思い切って3Dプリンターで炭庫を製作することにしました.
写真は印刷後のパーツにパテを盛って表面処理をしているところです.
よくTwitterで見る3Dプリンター製のプラレールはレジン製でグレー色などですが,こちらはABS樹脂製なのでおもちゃっぽい色をしています.
本体に接着したあとの様子.
積層痕をパテで処理したのですが,かなり綺麗に仕上がったので今後も活用していきたいです.
結局動力ユニットとの干渉は治っておらず動力ユニットを削ることで対処しました(本末転倒)
サイドタンクはプラ板で製作.
元あったコンプレッサーなどを移設しています.
また,煙室扉前のデッキは製品のままだと短く,デフレクターが無い本機はかなり不格好に見えてしまうことが想定できたためデッキを一度切断し3mmほど前方へ延長したうえで再接着しています.給水温め器も3mmプラ棒で前方へ延長.
このタイミングで副灯の撤去と配管の張り直しも行っています.
ボイラー上のドーム形状も種車のものとは異なっていたため削り込んで再現.
竣工直後の姿.
車番は青梅鉄道公園で保存されている2号機としています.
ただしランボードの白線などは入れず現役時代っぽく仕上げています.
バックビュー.
大型タンク機関車という雰囲気が出せたと思います.
こだわりのボイラー上ドーム.
デッキ未延長のD52と比較.
ちなみにダミー連結器も3Dプリンター製です.
車体を丸々3Dプリンターで作ると歪みの矯正などで面倒ですが,細かい部品の製作には有効であることが分かったため,今後はどんどん活用していこうと思います.
竣工日:2022/06/30