改造車紹介ページ!

改造したプラレールを紹介していきます

移動変電車 イヘ901

小田急電鉄に存在していた車両です。

変電所の設備が十分で無かった時代、移動する変電所として活躍しました。

 

種車フルスクラッチのため無し

 

主な加工

プラ板での車体製作

・3DCADでの車体モデリング

3Dプリンタによる車体出力

 

この車両は3両で構成されており、2両は箱型車体で1両は無蓋車体となっていました。

前者をプラ板から、後者を3Dプリンタで製作しました。

CADで設計しカッティングマシンで切り出した材料を組み合わせていきます。

通常は屋根を1mmプラ板で製作しますが、今回は梁を組んでその上に0.3mmプラ板を2枚貼り付ける方法で製作しました。結果的には歪みが多発してしまったため、今後は貼り合わせ方などを検討する必要がありそうです。

梁を加えたことで横方向の強度が上がったことは確かなので、要研究です。

変電車という事で、独特なモールドを再現します。

コトブキヤのスプリングモールドを使って碍子を再現しました。

画像

3両目は国鉄貨車のトキのような外見をしています。

こちらは3Dプリンターで出力したものを利用。プラ板で組み上げるより数段楽だと判断したためです。

この車両の最大の特徴は連接車体になっている点です。

3両編成に見えますが、端っこの車両がイへ901、こいつらがまとめてイヘ910となっています。なので実際には2両編成ということになります。

連接台車には自動車運搬列車の貨車の台車を流用しています。

台車はピンとバネで支持しています。台車本体から生やしたプラ板はピンの直径より若干大き目の丸穴を開けているため、この遊びで坂道通過時の余裕を持たせています。

更にバネを仕込んでいるので坂道から降りたあとの姿勢回復にも貢献します。

この方式は6年ほど前に考案しましたが採用する機会が無かったため今回ようやく日の目を見ました。

台車もプリンターで出力する予定でしたが、うっかりプリンターを壊してしまったため急遽人力で作成。意外としっかり作れましたがガバが目立つのでいずれ修正します。

 

細かい調整をして塗装が完了した様子。

無蓋車体の方にも変電設備を設置。

大型の機械は北斗星DD51のエンジンパーツを流用。

その他の機器は資料が少なくはっきりしないため想像でどうにかしました。

連接台車も初めての割には上手く行ったと思います。

数年前から作りたいと思ってはあきらめていた車両なので完成させられて満足です。

 

竣工日:2024/5/1