埼玉の秩父鉄道で活躍した車両です.
主な加工
・プラ板を用いた側面/前面/妻面/屋根板の作成
きたもと電車広場に向けて製作を開始しました.
カッティングマシンで0.3mmプラ板を切り出します.
複数のプラ板を貼り合わせて組み立てていきますが,接着剤の周りが悪いと強度的な問題が出て来るため,車体の裏に来る板に〇穴を開けます.
貼り合わせの際にこの穴から流し込みセメントを流し込むことで接着剤が確実に回るように工夫しています.
その他,台車固定用の部材も貼り付けます.
プラ板にはカッティングした時点でプラ材を入れるための穴を開けてあり,部材の位置合わせを容易にしています.
これで側面が完成.
他の部材も同様に組み立てていき,箱組みします.
屋根肩のRを手加工で表現するのは難しいため,1/4丸棒を使用します.
1.0mmプラ板で屋根板を作成し,嵌め込みます.
300系のライトはシールドビーム化されているので2種類のプラパイプを組み立てて作成します.
一通り構造が出来てきたら,隙間に瞬間カラーパテを充填して表面処理をおこないます.
表面処理が完了し,窓枠などを取り付け終わった後の様子.
テールライトは真鍮パイプから作成しています.
塗装中の様子.
秩父鉄道300系の第2編成は中間車がアルミ製で塗装が独特なので再現します.
(本当はドア部分に帯が回り込んでいるのはおかしいのですがこの時は気付いていませんでした)
竣工後の様子.
特徴的な前面も再現できたと思います.
ただ,オデコの部分がもう少し丸っこい方が実車らしくて良かったかなぁと反省
とある事情で動力は中間車に載せています.
ヘッドライト・テールライト共に点灯可能です.
先ほどのとある事情というのがこちらです.
実はこの車両はマイコンを用いた遠隔操縦を可能としています.
遠隔操縦するからには,前進後進できたほうが楽しいに決まっていて,3両編成だと製品のような動力配置では安定性を失う可能性があるため編成の中間に動力を設置することとなりました.
動力車には自作した基板等を搭載しており,かなり良いところまで進んでいたのですが最後の最後で謎の不具合に直面してしまい現在も原因調査中です.
MTC14にてお披露目となりました.
竣工日:2023/02/27