こちらの記事ではドリル・ヤスリの紹介をします。
ドリル
ハンドドリルはこちらです。
それぞれの使い分けとしては小径の穴を開ける場合にはピンバイスを、大径の穴の場合はピンバイスとしています。
(写真に写っている百均のハンドドリルは現在販売されていないと思います)
ピンバイス・ハンドドリルを使用した例です。
精度が求められる際には小径のドリルで小さな穴を開け、少しずつドリル径を増やしていきます。
いきなり大径のドリルで穴を開けてしまうと穴の中心がブレてしまい、想定とは違う位置に穴が開いてしまったりします。
こちらは電動ドリルです。
穴を開ける対象の厚さが大きいときや、沢山の穴を開ける際に使用します。
手動で穴あけするよりも非常に楽な反面、穴あけ精度が悪い欠点があります。
(狙った場所に穴が開かない、開いても綺麗な丸穴にならないなど)
電動ドリルを使用した例。電動ドリルで無数の穴を開け、ニッパーで穴どうしを繋いで車体に大きな穴を開けました。
ヤスリ
基本的に百均の物を使用しています。
左端から金属用ヤスリ、ダイヤモンドヤスリ、スポンジヤスリ、耐水ペーパーです。
それぞれの使用用途について説明します。
金属用ヤスリ
表面の粗さを考慮しない加工に使用します。
金属を削るためのヤスリなので、強度が高く力を入れて使用できます。
車体の外形を作る最初の段階の粗削りがメインとなります。
使用例。115系を作る際に大量に盛り付けた接着剤をガシガシ削っています。
このまま塗装すると完成時に傷が残ってしまうため、後述する耐水ペーパーを使用します。
ダイヤモンドヤスリ
プラ材の成形や車体の窓部の成形などに使用します。
滅多に使用しませんが、細いことを活かして他の工具では入らないような箇所の切削などに使ったりもします。
スポンジヤスリ
スポンジにヤスリが付いたものです。柔らかさを活かして、曲面や車体の裾絞り部分の成形などに使用します。
E257系など側面形状が複雑な車両でも表面に馴染ませて切削できます。
耐水ペーパー
ヤスリを使う上での最大の問題は、目詰まりです。
削りカスがヤスリの目に詰まると能力を発揮することが不能になるため、作業効率が下がります。
耐水ペーパーは水に塗れても大丈夫な素材で作られおり、削りカスを水に流しながら切削することが可能です。
特に削りカスが発生しやすいラッカーパテの切削に重宝します。
使用方法としては、洗面容器に水を張り、車両と耐水ペーパーを水の中に入れた状態で研磨します。様々な目の粗さが存在するため、大体の切削は耐水ペーパーで事足ります。
以上です。
カッター類は高価な物の方がいいと思いますが、ヤスリは百均の物でも十分だと思います。
ラッカーパテ・接着剤との相性を踏まえた使い方を考える必要があり、そこが難しいです。
これについては別記事にて紹介します。